窓ガラスのグレチャンとは?交換タイミングや取り替え手順も解説
グレチャンは窓枠にガラスを固定する際に必要な部品ですが、長く使用していると劣化し交換が必要になる場合もあります。
この記事では、グレチャンの基本的な知識と交換のタイミング、手順について紹介します。
窓ガラスのグレチャンとは?
グレチャンとは正式名称を「グレイジングチャンネル」といい、窓のサッシや窓枠にガラスを取り付ける際に使用する重要な部品です。
ゴムで作られており、窓ガラスを包み込んで挟むようにコの字型の形状をしています。
この部品がなければ、ガラスがしっかりと固定されずガタガタと動いてしまうため、ガラスが安定しなくなってしまいます。
ビートとの違いは?
グレチャンと同じような役割を果たす部品に「ビート」があります。
ビートは「グレイジングビート」の略で、窓ガラスの内側と外側からそれぞれ隙間に押し込んで取り付ける部品です。
グレチャンと同様に窓ガラスを固定する役割があり、取り替えやすいメリットがあります。
一方で耐久性が低く、劣化すると浮き上がるというデメリットもあります。
窓ガラスのグレチャンを交換すべきタイミングとは
グレチャンは安全な生活を送るために不可欠な部品ですが、ゴムで作られているため、長く使用すると劣化は避けられません。
適切なタイミングで交換するためにも、グレチャンを交換するサインを確認しておきましょう。
カビが生えたとき
寒い冬などに窓が結露するとグレチャンに水がたまり、カビの発生が懸念されます。
定期的にカビ取り用洗剤で掃除すれば問題はありませんが、掃除を怠るとカビがこびりついて取り除けなくなることもあります。
経年劣化したとき
グレチャンは定期的に手入れをしても、時間がたつとゴムが固くなったり、べたべたになったりしてきます。
これによりガラスが十分に固定されず、窓ガラスが揺れ動いたり、雨水が浸入したりする可能性があります。
窓ガラスのグレチャンを取り替える手順・交換費用
グレチャンがカビで汚れたり、劣化したりしてしまった場合には、自分で交換することも可能です。
グレチャンを取り替える手順や費用を確認しておきましょう。
DIYが得意な方や費用を抑えたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
グレチャンを取り替える手順
グレチャンを自力で取り替える手順は次の通りです。
1.サッシについている固定ビスを外す
2.サッシを分解し、窓ガラスを取り外す
3.サッシや窓ガラス、レールなどを洗浄する
4.グレチャンをゆっくりと引っ張り、取り外す
5.取り外した部分も洗浄し、よく乾燥させる
6.ガラスの中央から新しいグレチャンを取り付ける
7.グレチャンを窓ガラスに1周させる
8.スタート地点まで戻ったら、始めた部分と合うように余分な部分をカットする
9.グレチャンをはめ込んだガラスをサッシに取り付ける
10.サッシと固定ビスを元に戻す
サッシやガラスは手を切りやすい形状になっているので、ケガには十分に気を付けて作業しましょう。
素手ではなく、滑り止めのついた軍手などを着用すると安心です。
また、力の加減や扱い方により、窓ガラスを割ってしまう可能性があります。
掃除や取り替え作業は、クッションなどの柔らかい場所の上でおこなうようにしてください。
取り替えにかかる費用
グレチャンをDIYで交換する場合にかかる費用は、グレチャン本体の代金のみです。
ホームセンターなどで購入できますが、1mあたり50~100円前後で購入できます。
一方、業者に依頼する場合の費用は、1万〜1万5,000円程度が一般的です。
窓ガラスの大きさや枚数によって異なりますが、DIYよりも高額になる傾向があります。
費用が安くても自分で交換する際には窓ガラスを取り外さなければならないため、作業は危険をともないます。
自分でできるか不安な方は専門の業者に取り替えてもらうのが安心です。
まとめ
窓ガラスの取り付けに欠かせないグレチャンは、カビが生えたり経年劣化したりすると、本来の役割を果たせなくなるため交換が必要になります。
自分で交換すると費用を抑えられますが、不安な場合は業者に依頼するのも賢い選択です。