断熱ガラスの価格はどれくらい?その他ガラスの違いもご紹介
「冬は寒くて、夏は暑い…」
そんな室温の悩み、断熱ガラスで解決しませんか?
断熱ガラスは、外気の影響を受けにくく、室温を快適に保つことができるガラスです。
そこで本記事では、断熱ガラスのメリットや費用について詳しく紹介します。
そもそも断熱ガラスはどのようなメリットがある?
断熱とは熱を伝わりにくくする機能のことです。
断熱ガラスはこの断熱機能を持ったガラスのことで、外気の熱が室内に侵入するのを抑制してくれます。
ここでは、断熱ガラスの具体的なメリットについて説明していきます。
快適な室温を維持しやすい
室内が熱くなってからエアコンで冷やすよりも、最初から室温の上昇を抑えたほうが合理的です。
部屋が熱くなるほどエアコンの効き目は悪くなり、適温になるまで多くの時間を必要とするからです。
断熱ガラスが重宝するのは夏場だけだと思われがちですが、実は寒い時期にもその機能を発揮します。
熱気だけでなく冷気も遮断する作用があるため、冷たい外気の侵入をブロックして室温の低下を最小限に抑えられるのです。
冷暖房費用の節約にもなる
夏場は断熱ガラスのメリットが最大限に発揮される季節です。
エアコンの使用量を抑えられるため、電気代を節約できます。
冬場も同様に暖房器具の使用を抑えられるため、電気代や灯油代、ガス代などの節約ができるでしょう。
温度設定や部屋の広さなども影響してきますが、断熱ガラスの導入により年額で1万円以上も冷暖房費を節約できるケースは少なくありません。
快適な室内環境を維持する
断熱ガラスを導入すれば冷暖房の使用を軽減できるため、同時に身体にもよい影響があります。
例えば、エアコンの設定温度・風量などを抑えることで、風による肌や目の乾燥を予防できるのです。
また年間を通して室温を安定させやすく、室温の著しい変化による体調不良を抑えられます。
断熱ガラスへ交換する際の価格はどれくらい?
断熱ガラスは冷暖房費を抑え、省エネを期待できます。
一方で通常のガラスより高額なので、リフォームをする前に費用対効果を試算しておきましょう。
ここでは断熱ガラスと断熱機能のあるサッシの特徴、価格について説明していきます。
断熱ガラスの価格相場は?
断熱ガラスの価格は、ガラスの種類やサイズによって変わります。
一般的な断熱ガラスは複層ガラスを指しており、これは中空層を隔てて2枚のガラスで構成されたタイプです。
ペアガラスとも呼ばれており、一般的なガラスより3~5倍ほど価格が高いです。
1平方メートルの単価で見ると、2~5万円ほどの価格帯となります。
断熱ガラスは価格と断熱性が概ね比例するため、高額なガラスほど熱気と冷気をカットする効果が高いと考えていいでしょう。
リフォーム業者に断熱ガラスの交換を依頼する場合は、1か所につき10万円程度が相場になります。
より断熱性を高めるためにサッシの交換も
断熱ガラスを導入するからには、サッシにもこだわりたいものです。
現在、日本で主流となるアルミサッシは安価である反面、熱伝導率が高いのが欠点です。
日光が当たるとアルミが熱くなり、その熱が部屋にも伝わります。
そのため断熱ガラスを入れるときは、サッシもアルミ以外に変えるのが得策です。
ただし、複合サッシや樹脂サッシは、通常のアルミサッシより高額になります。
アルミと樹脂を組み合わせた複合サッシの価格は、アルミサッシの1.5倍ほど、樹脂サッシは2倍ほどです。
交換費用は5万円程度になるのが一般的ですが、サッシの断熱性や工賃、作業範囲などによって変動します。
大規模な工事になる場合は、20~50万円程度かかることもあります。
似ているガラスも!断熱ガラスとその他ガラスの違い
快適な住環境を実現するためには、ガラス選びがポイントです。
ここでは、断熱ガラスと混同されやすい遮熱ガラス、その他ガラスについて解説していきます。
断熱ガラスと似て非なる遮熱ガラス
断熱ガラスと遮熱ガラスはよく混同されますが、両者は異なるものです。
遮熱ガラスも室内への熱気の侵入を抑えますが、こちらは日射熱をブロックする作用に特化しています。
西側の部屋は西日の影響を受けやすいため、日中に部屋で過ごす時間の長い方は遮熱ガラスを活用しましょう。
一方で太陽光を積極的に取り込みたい冬場は、他のガラスよりも部屋が寒くなります。
トリプルガラスとは
3枚のガラスを組み合わせたもので、ペアガラスよりも断熱効果が高いです。
その秘密は中空層にあり、ガラスが2枚から3枚に増えることで、中空層も1層から2層に増えるのです。
空気の層は外気の侵入を抑える役割があり、夏場は涼しく、冬場は暖かい室内環境を実現してくれます。
また断熱性が高いガラスは、防音性も優れているのが特長です。
そのため交通量の多い道路に面した住宅のガラスによく使用されています。
万能なLow-Eガラス
通常の複層ガラスとの違いは、Low-E膜が施されていることです。
この膜には遮熱作用があり、複層による断熱作用に加えて、太陽光・紫外線のカットも期待できます。
Low-Eガラスはエコガラスとも呼ばれており、室内温度を一定に維持して冷暖房費を抑制するのに最適です。
断熱ガラスは2万円〜で交換できる!
断熱ガラスは2万円くらいで交換できるので、一般的な窓ガラスの交換と変わらない費用感となっています。
断熱ガラスを導入することで、断熱効果以外も冷房費用の節約などさまざまなメリットが得られるでしょう。