iMac「電源が入らない」場合の修理費用と対処法
iMacが突然電源が入らなくなるトラブルは、多くのユーザーが経験する問題です。この症状にはさまざまな原因があり、原因によって修理費用も異なります。本記事では、iMacの「電源が入らない」問題に対する修理費用の目安や、修理を依頼する際の注意点について解説します。
iMacの「電源が入らない」原因と修理費用の目安
iMacが電源を入れても起動しない原因は、ハードウェアや電源関連の故障が考えられます。主な原因とその修理費用の目安を紹介します。
1. 電源ユニットの故障
電源ユニット(電源供給装置)の故障は、iMacが電源を入れても反応しない場合によく見られる原因です。このパーツが故障すると、電源が適切に供給されず、全く起動しないことがあります。
- 電源ユニット交換費用:15,000円〜30,000円
モデルによって費用は異なりますが、部品代と作業費が含まれた価格です。
2. ロジックボード(マザーボード)の故障
ロジックボードの不具合が原因で、iMacが電源を入れても動作しないことがあります。ロジックボードはiMacの中枢部品であり、これが故障すると高額な修理費がかかります。
- ロジックボード交換費用:50,000円〜100,000円以上
特に27インチや高性能なモデルでは、費用がさらに高額になることがあります。
3. 電源ケーブルの不具合
電源ケーブルの断線や接続不良が原因で、iMacが起動しないケースもあります。まず、ケーブルが正しく接続されているか、他のコンセントに差し替えるなどして確認してみましょう。
- 電源ケーブルの交換費用:3,000円〜5,000円
比較的安価な修理で済む場合もあります。
4. 内部コンポーネントのショート
過電流やショートによる内部コンポーネントの破損も、電源が入らない原因になります。特に、落雷や電源サージが原因で、複数の部品が一度に故障することがあります。
- 修理費用:20,000円〜80,000円
ショートの範囲によって修理費用が変わります。
修理を依頼する際4つの注意点
iMacの電源が入らないトラブルで修理を依頼する際には、以下の注意点を押さえておくと、スムーズに対処できます。
1. 保証期間とAppleCare+の確認
まずは、iMacが保証期間内か、AppleCare+に加入しているかを確認しましょう。Appleの通常保証は1年間ですが、AppleCare+に加入していると、延長保証で修理費用が大幅に軽減されます。
- AppleCare+加入時の修理費用:12,980円〜(多くの修理が割引価格で対応されます)
2. データのバックアップ
iMacの電源が入らない場合、内部データにアクセスできないことが多いため、修理前にデータのバックアップを取ることが難しいケースがあります。修理後にデータが失われるリスクもあるため、日頃から定期的にデータを外付けHDDやクラウドにバックアップしておくことをお勧めします。
3. 信頼できる修理業者を選ぶ
iMacの修理は精密機器を扱うため、Apple認定の修理業者やAppleストアでの修理を依頼することが推奨されます。非公式の業者に依頼すると、保証が無効になる可能性や、修理後にトラブルが発生するリスクがあるため、信頼できる業者を選びましょう。
4. 見積もりの確認
修理費用が高額になることもあるため、事前に見積もりを取得し、費用や作業内容に納得してから依頼しましょう。また、追加費用が発生する可能性についても確認しておくと安心です。
自力での対処法:まず試すべきこと
iMacが電源が入らない場合、修理に出す前に自力でできる基本的な対処法を試してみましょう。
1. 電源ケーブルとコンセントの確認
まず、電源ケーブルが正しく接続されているか、別のコンセントや電源タップに差し替えて確認してください。また、電源ケーブル自体に損傷がないかもチェックしましょう。
2. SMCリセット
iMacの電源管理を司るSMC(System Management Controller)をリセットすることで、電源に関する問題が解決することがあります。
- SMCリセット手順:
- iMacの電源を完全に切ります。
- 電源ケーブルを外し、15秒待ちます。
- 再び電源ケーブルを接続し、iMacの電源ボタンを押して起動を試みます。
3. PRAMリセット
PRAM(Parameter RAM)をリセットすることでも、一部の起動トラブルが解決する場合があります。
- PRAMリセット手順:
- iMacを再起動し、すぐに「Option」+「Command」+「P」+「R」キーを同時に押し続けます。
- 二度目の起動音が聞こえたらキーを離し、iMacを通常通り起動させます。
これらの方法で解決しない場合は、ハードウェアの故障が考えられるため、修理業者に相談するのが安全です。
修理か買い替えかの判断基準
iMacが電源が入らない場合、修理をするか新しいモデルに買い替えるかを判断する基準も重要です。
1. iMacの年式とスペック
5年以上使用しているiMacの場合、ロジックボードや電源ユニットの交換をしても他の部品が劣化している可能性が高く、修理費用がかさんでしまうことがあります。この場合、新しいiMacに買い替える方が長期的なコストパフォーマンスが良い場合もあります。
2. 修理費用と新モデルの価格
電源ユニットやロジックボードの交換費用が、新しいiMacの購入費用に近い場合は、買い替えを検討するのが賢明です。最新のiMacは性能も向上しており、長期的な利用が期待できます。
まとめ
iMacが電源が入らないトラブルは、電源ユニットやロジックボードの故障が主な原因です。修理費用は故障内容によって異なりますが、事前に見積もりを確認し、保証期間やAppleCare+の適用範囲を確認することで、無駄な出費を避けることができます。自力での対処法を試した後、問題が解決しない場合は、信頼できる修理業者に相談し、修理するか買い替えるかを検討しましょう。