ディンプルキー・シリンダーキーの違いとは?防犯性を高めて安全な日々へ
現代社会では、住宅やオフィスのセキュリティがますます重要視されています。
最新の技術を活かした防犯手段の中で注目を集めているのが「ディンプルキー」です。
本記事では、ディンプルキーの特徴や防犯性について掘り下げていきます。
本記事のポイントは次のとおりです。
・ディンプルキーとシリンダーキーの違いとは?
・ディンプルキーを作成する前に押さえておきたいポイント
・ディンプルキーの防犯性は高いの?
わかりやすく順を追って説明していきます。
ディンプルキーとシリンダーキーの違いとは?
ディンプルキーと通常のシリンダーキーの主な違いは、鍵の形状と穴の配置にあります。
シリンダーキー
シリンダーキーとは、外筒と内筒の2つの筒(シリンダー)からなり、キーを差し込むと内筒が回転可能となり施錠・解錠ができる鍵のことです。
シリンダーキーはシンプルながらも効果的な鍵の仕組みを持ち、日常生活において一般的に使用されています。
ディンプルキー
キーに微細なくぼみ(ディンプル)があり、これが特定の位置に配置されています。
この構造により、通常の鍵よりも高度な防犯性が期待できます。
シリンダーキーのようにピンやスプリングが使われず、鍵穴の形状が複雑なため、不正な侵入を難しくしています。
そのため、住宅の玄関ドアや商業施設、金庫などの防犯性の高さが求められる場所では、シリンダーキーよりもディンプルキーによる「高度な鍵技術」が求められるケースが多いです。
ディンプルキーへ交換する前に押さえておきたいポイント
玄関の鍵のディンプルキー交換を行う際は、業者に依頼することをおすすめします。
自力でつけることにより、正確に取り付けられず防犯性が下がるリスクがあるためです。
費用
プロに依頼した場合、1カ所の交換で1万円〜が相場です。
・シリンダーのみの交換か、錠前を丸ごと交換するのか
・ドアの穴開けなどの工事は必要か
・扉のタイプ(開き戸か、引き戸かなど)
・出張費の有無 など、状況や業者によって大きく差がでる
上記のように、相見積りを取ってしっかり比較をして業者を選ぶことをおすすめします。
納期
基本的にディンプルキーへの交換作業は当日に終わることがほとんどです。
ただ、『シリンダーのみの交換』と『錠前ごと交換』など作業内容によっては所要時間が多少前後する場合があります。
【ディンプルキーへの交換作業の所要時間】
・シリンダーのみの交換 10分~15分程度
・錠前ごと交換 30分~1時間程度
上記はあくまでスムーズに交換が行える場合の時間です。
費用と同じく、「取り付けたいディンプルキーの在庫がすぐに用意できるか」「既存の鍵の形状が特殊なものではないか」「扉の形状」などによって、時間は変動します。
事前に分かれば良いのですが、どのような作業を行うかは現場を見て判断するため、事前に確認する事が難しいことも多いようです。
作業を行う当日は、余裕を持ったスケジュールを立てておくことをおすすめします。
賃貸物件やの場合は管理会社に確認を
賃貸物件の場合、許可なく鍵を取り替えることを禁止している場合があります。
トラブルを避けるためにも、事前に大家さんや管理会社に相談しましょう。
事情によっては鍵交換の費用を負担してもらえることもあります。
分譲マンションは要注意
マンションなどオートロックのエントランスと連動されているタイプのキーを使用しているときは、特注のシリンダーをメーカーに取り寄せる必要があります。
取り寄せには1ヶ月程度かかる場合が多く、戸建ての鍵交換よりも時間がかかります。
また、賃貸物件と同じく鍵の交換について取り決めがある場合もありますので、トラブルを避けるためにも、事前に管理会社への相談をお忘れなく。
ディンプルキーの防犯性は高いの?
ディンプルキーは鍵穴に複数のピンが配置され、構造も複雑です。
そのため、ピッキング被害に遭いにくく、一般的な鍵(シリンダーキー)より防犯性が高いことが証明されています。
またシリンダー本体も強化されている場合が多く、ドリルによる破壊解錠にも耐性があります。
しかし、これを最大限に活かすためには、専門業者による取り付けが不可欠です。
また、定期的なメンテナンスを怠らず、無闇に合鍵を増やさないなど取り扱いにも留意することも重要です。
まとめ
ディンプルキーは先進的な鍵技術として注目を浴びていますが、その防犯性を発揮するためには慎重な取り扱いと適切な専門業者による取り付けが必要です。
個人で取り付ける際には、慎重に行うようにしましょう。