賃貸物件における給湯器の種類(ガス・電気)の見分け方
賃貸物件で使用されている給湯器が「ガス式」か「電気式」かを見分けるのは、ランニングコストや使い勝手を考える上で重要です。それぞれの特徴を理解し、簡単に見分ける方法を押さえておきましょう。
ガス給湯器と電気給湯器の違い
1. ガス給湯器
- エネルギー源:都市ガスまたはプロパンガス(LPガス)。
- 特徴:
- 瞬間的にお湯を作る「瞬間湯沸かし式」が主流。
- 使用量に応じてガス料金が変動。
- 設置場所にガス配管が必要。
2. 電気給湯器
- エネルギー源:電気。
- 特徴:
- タンク内にお湯をためて使用する「貯湯式」が一般的。
- 深夜電力を活用するとランニングコストを抑えやすい。
- オール電化物件に多い。
賃貸物件で給湯器の種類を見分ける方法
1. 設備や設置場所を確認する
【ガス給湯器】
-
外観:
- ベランダや屋外に設置されているガス給湯器が見えることが多い。
- 「ガス機器」やメーカー名(例:リンナイ、パロマ)が書かれた箱型の装置が目印。
-
室内のキッチンや洗面所付近:
- 壁に小型の瞬間湯沸かし器が設置されている場合がある。
- ガスコンロ用のガス栓が近くにあることが多い。
【電気給湯器】
-
外観:
- 貯湯式の大きなタンクがベランダや建物の裏に設置されている。
- タンク式の場合、目立つため確認が容易。
-
室内:
- 給湯器本体が目に見えない場合が多く、リモコンに「電気温水器」や「エコキュート」と表記されていることがある。
2. リモコンや設定をチェック
- 給湯器のリモコンに記載されている情報を確認します。
- ガス給湯器:メーカー名や「ガス給湯器」の記載がある。
- 電気給湯器:「電気温水器」や「エコキュート」などの表記がある。
3. ガスメーターの有無を確認
-
ガスメーターがある場合:
- 建物の外や玄関付近に設置されています。ガスメーターがある場合、ガス給湯器である可能性が高いです。
-
ガスメーターがない場合:
- 電気給湯器である可能性が高いです。ただし、プロパンガスの場合は専用のボンベが設置されていることがあります。
4. 賃貸契約書や管理会社に確認
- 契約書や物件案内書に「ガス給湯」「電気温水器」などの記載がある場合があります。
- 不明な場合は、管理会社や大家さんに直接問い合わせるのが確実です。
見分け方の簡易チェックリスト
確認ポイント | ガス給湯器 | 電気給湯器 |
---|---|---|
設置場所 | 小型の機器が屋外やキッチン付近にある | 大型のタンクが屋外にある |
エネルギー供給設備 | ガスメーターやプロパンボンベがある | 目立ったエネルギー供給設備は見えない |
リモコンの記載内容 | ガスメーカー名が記載されている | 「エコキュート」「電気温水器」などの表記 |
賃貸物件の設備情報・契約書 | 都市ガス、プロパンガスの記載がある | オール電化の記載がある |
ガス給湯器と電気給湯器の賃貸での選び方
1. ランニングコストを考慮
-
ガス給湯器:
- 都市ガスの場合、ランニングコストが安い傾向。
- プロパンガスの場合、ガス料金が高め。
-
電気給湯器:
- 深夜電力を利用する場合、電気代が抑えられる。
- 昼間の使用頻度が多いと電気代が高くなることも。
2. 使用量や生活スタイルに応じて選ぶ
-
ガス給湯器:
- 即湯性が高く、大人数でもお湯切れの心配が少ない。
- シャワーや炊事の頻度が高い場合に向いている。
-
電気給湯器:
- 少人数やお湯の使用量が少ない家庭に適している。
- オール電化住宅では必然的に電気給湯器が選択される。
まとめ
賃貸物件で使用されている給湯器がガス式か電気式かを見分けるには、設置場所やリモコンの表記、ガスメーターの有無を確認するのが簡単です。さらに、契約書や管理会社への問い合わせで詳細を把握できます。ランニングコストや使用環境を考慮し、自分の生活スタイルに合った給湯器を選び、適切に利用しましょう。