アシナガバチの巣の種類と特徴、駆除方法
アシナガバチは、日本各地でよく見られる蜂の一種で、巣を作る場所や巣の形状には特徴があります。この記事では、アシナガバチの巣の種類とその特徴、さらに安全に駆除する方法について解説します。
アシナガバチの巣の種類と特徴
アシナガバチは、家の軒下や庭の木の枝、ベランダの隅などに巣を作ることが多いです。巣は六角形の小部屋が集まった開放的な構造を持ち、特徴的な形をしています。以下、代表的なアシナガバチの種類と巣の特徴を紹介します。
1. セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチは日本で最も一般的に見られるアシナガバチの一種です。黒い体に黄色の帯状の模様が特徴で、攻撃性は比較的穏やかです。
- 巣の特徴: 巣は小さく、逆さに吊るされた傘のような形をしており、巣穴が露出しているのが特徴です。木の枝や軒下など、人目につかない場所に巣を作ります。
- 活動時期: 4月から10月頃にかけて活動し、夏には巣が大きくなります。
2. キアシナガバチ
キアシナガバチは、セグロアシナガバチに似ていますが、より大型で攻撃性もやや高い種です。黄色が強調された体色が特徴で、他のアシナガバチよりも体がしっかりしています。
- 巣の特徴: 巣は軒下やベランダ、ガレージなどに作られ、非常に強固な構造を持っています。巣の外見はセグロアシナガバチに似ていますが、サイズが大きくなることが多いです。
- 活動時期: 夏場にかけて非常に活発になります。
3. フタモンアシナガバチ
フタモンアシナガバチは、他のアシナガバチに比べて攻撃性が高く、巣を守る際に非常に防衛的になることがあります。黄色の体に黒い斑点が特徴です。
- 巣の特徴: 巣は屋根の裏側や軒下など、外敵から隠れるような場所に作られます。巣は開放型で、外から六角形の巣穴がよく見えます。
- 活動時期: 活発になるのは夏で、他のアシナガバチよりも攻撃的です。
アシナガバチの巣の5つの駆除方法
アシナガバチは攻撃性が穏やかなものの、巣に近づくと刺される危険性があるため、駆除には注意が必要です。以下は、安全に駆除するための手順です。
1. 駆除に適した時期と時間
アシナガバチの巣を駆除するには、早朝か夜間に行うのが最も安全です。蜂は昼間に活発に動き回りますが、夜間は巣に戻っており活動が鈍くなっています。巣が大きくなる前、初期段階で駆除するのが理想的です。
2. 防護服の着用
駆除作業を行う際は、防護服を着用することが重要です。長袖・長ズボン、手袋、ゴーグル、帽子を着用し、肌の露出を防ぎます。蜂専用の防護服があればさらに安全です。
3. 駆除スプレーの使用
市販の蜂専用の駆除スプレーを使用して巣を駆除します。スプレーは、10メートル以上の距離から使用できるものを選びましょう。スプレーは巣に向けて直接噴射し、蜂の動きが止まったことを確認してから巣を取り除きます。
4. 巣の撤去
蜂が駆除された後、巣を慎重に取り除くことが大切です。巣を放置しておくと、再び蜂が集まってくる可能性があるため、完全に撤去し、巣があった場所を清掃しましょう。
5. 専門業者に依頼
巣が大きくなってしまったり、手の届かない高所にある場合は、専門業者に駆除を依頼するのが最も安全です。プロの業者は蜂の生態を熟知しており、適切な機材と方法で安全に駆除を行います。
アシナガバチの巣を作らせないための3つの予防策
蜂の巣を駆除した後は、再び巣を作られないように予防策を講じることが大切です。
1. 忌避剤の使用
蜂専用の忌避剤を使用して、巣が作られそうな場所にスプレーすることで、蜂が寄り付かなくなります。特に春から夏にかけて、蜂が巣を作る時期には、軒下やベランダ、窓枠などに定期的に散布すると効果的です。
2. 隙間や穴を塞ぐ
家の外壁や窓枠に隙間や穴がある場合、蜂が入り込みやすくなります。コーキング材を使ってしっかりと隙間を塞ぎ、蜂の侵入を防ぎましょう。
3. 定期的な点検
春から夏にかけては、定期的に家や庭の周囲を点検し、小さな巣が作られていないか確認しましょう。小さな巣を早期に発見し、取り除けば、蜂の数が増える前に対処できます。
まとめ
アシナガバチの巣は軒下や木の枝、ベランダなど、身近な場所に作られることが多く、巣に近づくと刺される危険性があります。駆除は早朝や夜間に行い、防護服を着用して慎重に作業を進めることが重要です。大きな巣や高所にある場合は、専門業者に依頼するのが最も安全です。また、忌避剤の使用や隙間を塞ぐなど、巣を再び作られないための予防策も忘れずに行いましょう。