20センチの蜂の巣があった時の正しい対応と安全な駆除法

20センチほどの蜂の巣は、放置しておくとさらに大きく成長し、蜂の数も急増します。このサイズの巣にはすでに多数の蜂が集まり、攻撃性が高まる可能性があるため、慎重な対応が必要です。ここでは、20センチの蜂の巣を見つけた場合の具体的な対策や注意点について詳しく解説します。
なぜ蜂の巣が20センチになるまで気づかないのか?
1. 蜂の巣が目立たない場所に作られる
蜂は軒下や木の枝、物置の裏など、人目につきにくい場所を選んで巣を作ります。特に初期段階では巣が小さく目立たないため、気づかないまま成長することがあります。
2. 巣の成長が早い
蜂の巣は短期間で成長します。女王蜂が活動を始めると、1~2週間で数センチから20センチに成長することも珍しくありません。
3. 蜂の種類による違い
- スズメバチ:巣が球状で目立つが、高所に作られることが多い。
- アシナガバチ:傘状の巣を軒下や低木の裏に作り、視界に入りにくい。
- ミツバチ:壁の隙間や木の中に巣を作り、外部から見えないことが多い。
蜂の巣を発見した際の対応手順
1. 距離を保つ
蜂の巣に近づきすぎると、蜂が攻撃態勢を取る可能性があります。少なくとも5~10メートル以上の距離を保ち、巣の位置や蜂の出入りを観察してください。
2. 周囲の安全を確認する
巣の近くで作業をしている人や動物を安全な場所に避難させます。特に小さな子どもやペットが近づかないよう注意しましょう。
3. 巣の状態を記録する
巣の大きさ、場所、蜂の種類を確認し、写真を撮影しておきます。これにより、専門業者への相談や対応がスムーズになります。
駆除方法:20センチの蜂の巣に適した対策
専門業者に依頼するのが最も安全
20センチの蜂の巣は蜂の数が多く、自己判断で駆除するのは危険です。特にスズメバチの巣であれば、専門の蜂駆除業者に依頼することを強く推奨します。
- 費用の目安:20,000~50,000円(巣の種類や場所による)
- 対応可能な蜂の種類:スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなど
- 依頼時の注意点:蜂の種類や巣の場所を具体的に伝えると対応がスムーズです。
自力での駆除を検討する場合
攻撃性の低いアシナガバチの巣など、小規模で手の届く場所にある場合は、市販の蜂駆除スプレーを使用して対応することも可能です。
必要な準備
- 長袖・長ズボン、手袋、帽子などで肌を覆う。
- 蜂駆除スプレーを準備する。
- 夜間や早朝の蜂の活動が鈍い時間を選ぶ。
作業手順
- 風上からスプレーを巣全体に向けて吹き付ける。
- 蜂の動きが完全に止まったのを確認する。
- 巣を取り外し、密封したゴミ袋に入れて処分する。
蜂に刺された場合の応急処置
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針を取り除く
刺された箇所に残っている針を慎重に取り除きます。スズメバチには針が残らない場合もあります。 -
流水で洗い流す
刺された部分を流水で洗い、毒素をできるだけ除去します。 -
冷やす
氷や冷たいタオルを刺された部分に当てて腫れや痛みを軽減します。 -
医療機関を受診する
息苦しさや全身の腫れ、めまいなどアナフィラキシーショックの兆候が見られる場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
蜂の巣を作らせないための予防策
1. 巣を作りやすい場所を点検
蜂が巣を作りやすい軒下や木の枝、窓枠の隙間を定期的にチェックします。巣の初期段階を発見したら早めに取り除きます。
2. 蜂用忌避剤を活用
市販の蜂用忌避スプレーを巣ができやすい場所に散布することで、蜂の侵入を防ぐことができます。
3. 環境整備
庭木を剪定し、蜂が隠れやすい環境を減らします。また、家の隙間や物置の中を整理整頓することも効果的です。
まとめ
直径20センチの蜂の巣は、蜂の活動が活発で危険な状態です。巣を発見した際には、無理に近づかず、専門業者への依頼を検討してください。また、日頃から巣を作りにくい環境を整え、定期的に点検することで、蜂の巣によるトラブルを未然に防ぐことが可能です。
冷静な判断で、安全を最優先に対応しましょう。