外壁に蜂の巣ができたときの安全な駆除方法と予防策
外壁に蜂の巣ができると、住まいの外観を損なうだけでなく、家族や来客が刺される危険性も伴います。特にスズメバチやアシナガバチが外壁に巣を作るケースでは、巣を刺激して蜂が攻撃的になることもあります。本記事では、外壁に蜂の巣ができた場合の対処法と、安全な駆除方法、再発を防ぐための予防策を詳しく解説します。
外壁に蜂の巣ができる理由
外壁は蜂にとって巣作りに適した条件を満たしていることが多く、以下のような理由で巣が作られることがあります。
1. 雨風を防げる環境
外壁の軒下や隙間、ひさしの裏側は雨風をしのげるため、蜂にとって安全な巣作りの場所となります。
2. 外敵から守られる構造
外壁の高所や隙間は外敵が侵入しにくい構造になっており、蜂にとって安心できる環境です。
3. 人が触れにくい場所
軒下や壁の高所は人が頻繁に触れる場所ではないため、蜂が巣を作る好条件となります。
4. エサ場が近い
庭や花壇が近くにある場合、花の蜜や花粉を集めやすく、蜂が集まりやすい環境となります。
外壁の蜂の巣を放置するリスク
蜂の巣を外壁に放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
1. 刺される危険性
蜂の巣が外壁にある場合、家族や来客が巣に近づいて刺されるリスクが高まります。特にスズメバチは攻撃性が強く、巣の近くを通るだけで襲われる可能性があります。
2. 巣が大きくなる
巣が大きくなると蜂の数が増え、駆除が難しくなるだけでなく、刺されるリスクも大幅に上昇します。
3. 建物へのダメージ
外壁の隙間や軒下に作られた巣が湿気を吸収することで、建材が劣化したり、汚れが付着して外観が損なわれることがあります。
外壁の蜂の巣を駆除する手順
外壁にできた蜂の巣を安全に取り除くためには、適切な手順を守ることが重要です。
1. 蜂の種類を確認する
まず、蜂の種類を確認しましょう。スズメバチやアシナガバチの場合は攻撃性が高いため、特に慎重な対応が必要です。
2. 駆除のタイミングを選ぶ
蜂の活動が鈍る早朝や夜間に作業を行います。この時間帯は蜂が巣に戻り休んでいるため、駆除が比較的安全に行えます。
3. 必要な装備を準備する
- 長袖・長ズボン、手袋、帽子、ゴーグルなど、防護具を着用して肌を完全に保護します。
- 蜂用の殺虫スプレーを用意します。特にジェットタイプのものは遠距離から噴射できるため安全です。
4. 殺虫スプレーを使用する
巣の入り口部分に向けて殺虫スプレーを噴射します。蜂の動きが完全に止まるまでスプレーを続けましょう。
5. 巣を取り除く
蜂がいなくなったことを確認した後、棒や箒を使って巣を慎重に取り外します。巣があった場所はきれいに清掃し、再発を防ぐために忌避剤を散布します。
6. 巣を廃棄する
取り外した巣はビニール袋に入れてしっかり密閉し、家庭ごみとして処分します。
7. 専門業者に依頼する場合
巣が大きい場合やスズメバチの巣である場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。業者は専用の装備と技術を使い、安全かつ迅速に駆除を行います。
外壁に蜂の巣を作らせない4つの予防策
蜂の巣を取り除いた後は、再び巣を作られないよう予防策を講じましょう。
1. 隙間をふさぐ
外壁のひび割れや隙間、通気口などを防虫テープやパテで塞ぎ、蜂が侵入できないようにします。
2. 忌避剤を使用する
蜂が嫌がる成分を含む木酢液や竹酢液、市販の蜂忌避スプレーを外壁や軒下に散布します。
3. 周囲の環境を整える
庭木や植木を適切に剪定し、蜂が集まりにくい環境を作ります。また、落ちた果実や水たまりなども蜂を引き寄せる原因となるため、こまめに清掃しましょう。
4. 定期的な点検
春から夏にかけて蜂の活動が活発になる時期には、外壁や軒下を定期的に点検し、小さな巣を早期に発見して取り除きます。
蜂に刺された場合の3つの応急処置
万が一蜂に刺された場合は、以下の手順で迅速に対応してください。
-
針を取り除く
ミツバチに刺された場合、針が残ることがあります。ピンセットやカードを使い慎重に取り除きます。 -
患部を冷やす
流水で刺された部分を洗い、冷却パックや氷で冷やして腫れを抑えます。 -
アレルギー反応に注意する
じんま疹や呼吸困難、めまいなどの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
まとめ
外壁に蜂の巣ができると、見た目だけでなく安全面でも問題が生じるため、早めの対処が重要です。小さな巣であれば自分で駆除可能ですが、スズメバチや大きな巣の場合は専門業者に依頼するのが安全です。また、隙間をふさいだり、忌避剤を使用したりして再発を防ぐことも大切です。日頃からの点検と適切な予防策を実践し、安全で快適な住環境を維持しましょう。
