小さいアシナガバチの巣が持つ危険性と安全な対策
アシナガバチは一般的に温厚な性格ですが、巣がある場所を守るために巣に近づく人やペットに対して攻撃することがあります。巣が小さい段階では働きバチの数も少なく、危険性は限定的ですが、油断すると被害が拡大する可能性もあります。本記事では、小さなアシナガバチの巣の危険性、放置した場合のリスク、駆除と再発防止の方法について解説します。
小さいアシナガバチの巣が持つ危険性
1. 刺されるリスクはゼロではない
巣が小さいうちは働きバチの数も少ないため、即座に攻撃される可能性は低いですが、巣を刺激すると攻撃されることがあります。アシナガバチの毒針は、刺された場所が腫れたり痛みを引き起こすほか、アナフィラキシーショックなど重篤なアレルギー反応を起こすこともあります。
- 複数回刺されるとリスクが増加します。
- 子どもやペットが刺されると、症状が重くなる可能性があります。
2. 放置すると巣が成長し危険が増す
小さい巣の段階であれば、働きバチの数は10匹程度ですが、数週間放置すると巣が20~30cmに成長し、個体数が数十匹以上に増えます。夏から秋にかけて巣が拡大し、攻撃性も強まるため、早期対応が重要です。
- 夏以降、蜂の数が急増し、通行人や住人が刺されるリスクが高まります。
3. 高所や隙間に巣を作るため気づきにくい
アシナガバチは、軒下やベランダの隅、エアコンの室外機の裏など、見えにくい場所に巣を作ります。初期の小さい巣を見逃してしまうと、巣が大きくなってから被害が発覚するケースも多いです。
小さい巣を早期に駆除するメリット
1. 働きバチの数が少ないため安全に対応できる
巣が小さい段階であれば、蜂の数が少なく、駆除の難易度も低いです。防護対策をしたうえで、殺虫スプレーを使った簡単な駆除が可能です。
2. 駆除の費用や手間を抑えられる
巣が大きくなってから業者に依頼すると、駆除費用が高くなることがあります。小さい巣を早期に駆除することで、費用や作業の負担を抑えられます。
小さいアシナガバチの巣の駆除方法
1. 駆除に必要な道具
小さい巣の駆除でも、蜂の攻撃に備えた最低限の防護が必要です。安全のため、長袖・長ズボンを着用し、以下の道具を準備しましょう。
- 長袖・長ズボン、手袋、帽子(肌の露出を防ぐ)
- アシナガバチ専用の殺虫スプレー(10メートル噴射可能なものが望ましい)
- ゴミ袋(密封できるもの)
- 懐中電灯(赤いフィルムを巻いて使うと蜂を刺激しにくい)
2. 駆除のタイミング
駆除は、早朝や夜間に行うと安全です。蜂が活動を停止している時間帯に作業することで、刺されるリスクを減らせます。
- 早朝または夜間:蜂が巣に戻り、活動が鈍くなっている時間帯です。
3. 駆除手順
- 防護服を着用し、準備を整えます。
- 巣から1~2メートル離れた位置から、殺虫スプレーを巣全体に噴射します。
- 15~20分待って蜂の活動が完全に停止するのを確認します。
- ほうきを使って巣を落とし、ゴミ袋に密封して処分します。
- 巣のあった場所を掃除し、巣の痕跡を取り除きます。
専門業者に依頼するべきケース
1. 巣が手の届かない場所にある場合
高所や狭い場所に巣がある場合は、無理に自力で駆除しようとせず、専門業者に依頼しましょう。作業中に転落や刺傷のリスクがあるため、安全を優先することが大切です。
2. 駆除に不安がある場合
蜂に刺されるリスクが不安な場合や、巣が予想以上に大きくなっている場合も、業者に依頼するのが安心です。
- 駆除費用の相場:15,000円~30,000円程度
- 見積もりを複数の業者から取り、安心して依頼できるところを選びましょう。
駆除後の再発防止策
1. 巣の痕跡を完全に取り除く
アシナガバチは、一度巣を作った場所に戻ることがあります。駆除後は巣の残骸や糞などの痕跡を徹底的に取り除き、再発を防ぎましょう。
2. 忌避剤を使用する
蜂が好む場所には、蜂忌避スプレーを散布しておくことで、巣作りを防ぐことができます。特に春から初夏にかけて使用すると効果的です。
3. 定期的な点検を行う
軒下やベランダ、物置の裏など、巣ができやすい場所を定期的に点検しましょう。小さな巣の段階で発見することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ
小さいアシナガバチの巣でも、放置すると危険が増し、巣が大きくなると刺されるリスクが高まります。早朝や夜間に防護服を着用し、殺虫スプレーを使用して早めに駆除するのが理想的です。高所にある巣や自力での駆除が不安な場合は、専門業者に依頼するのが安全です。駆除後も、巣の痕跡を取り除き、忌避スプレーを使った予防策を講じることで、再発を防ぎ、安心した生活を守りましょう。