アシナガバチの巣の駆除方法と安全な対策
アシナガバチは比較的温厚な性格ですが、巣を守るために攻撃的になることもあるため、巣が見つかったら早めの駆除が必要です。特に、ベランダや軒下など人がよく通る場所に巣を作ると、刺されるリスクが高まります。この記事では、アシナガバチの巣を安全に駆除する方法、駆除のタイミング、再発防止策について解説します。
アシナガバチの巣の特徴と見つけやすい場所
1. 巣の特徴
アシナガバチの巣は、傘を逆さにしたような形で、巣穴が下向きに開いています。幼虫の育つ六角形の巣穴が一層に並んでいるのが特徴で、初期段階では直径5~10cm程度ですが、成長すると30cm以上になることもあります。
2. 巣ができやすい場所
アシナガバチは、風雨を避けられる静かな場所を好みます。住宅周辺では次のような場所に巣ができやすいです。
- 軒下やベランダの隅
- エアコンの室外機や物置の裏
- 庭木や植木鉢の枝
- ガスメーターや照明器具の裏
アシナガバチの巣を駆除するタイミング
1. 早朝や夜間が安全
アシナガバチは昼間に活動が活発で、巣を守るため攻撃的になります。そのため、早朝か夜間に駆除するのが安全です。この時間帯は蜂の活動が鈍く、巣に全ての蜂が戻っているため、一度の駆除で全ての個体に対応できます。
- 早朝または夜間:蜂の攻撃性が低い時間帯に駆除を行いましょう。
2. 巣が小さいうちに駆除する
巣が小さいうちは働きバチの数も少なく、駆除が簡単です。放置すると蜂の数が増え、危険も増すため、発見したらすぐに駆除するのが理想的です。
アシナガバチの巣を自力で駆除する方法
1. 必要な道具
自力で駆除する際は、刺されないように準備を整えましょう。
- 長袖・長ズボン、帽子、ゴム手袋(肌の露出を減らす)
- アシナガバチ専用の殺虫スプレー(長距離噴射タイプ)
- ほうきとちりとり
- ゴミ袋(密封できるもの)
- 懐中電灯(赤いセロハンを巻くと蜂を刺激しにくい)
2. 駆除手順
- 防護服を着用し、長袖や手袋で肌をしっかり覆います。
- 巣から1~2メートル離れた位置から、殺虫スプレーを噴射します。
- 巣全体にスプレーを行き渡らせ、15~20分ほど待って蜂の活動が完全に止まったことを確認します。
- ほうきを使って巣を落とし、ゴミ袋に入れて密封します。
- 巣があった場所を掃除し、巣の痕跡を残さないようにします。
専門業者に依頼するべき場合
1. 高所や大きな巣の場合
巣が高所にあったり、働きバチの数が多くなっている場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが安全です。特に高所での作業は、転落のリスクもあるため注意が必要です。
2. 専門業者の費用
15,000円~30,000円程度が相場ですが、巣の場所や大きさ、作業の難易度によって費用は変動します。事前に見積もりを取ることで安心して依頼できます。
駆除後3つの再発防止策
1. 巣の痕跡を取り除く
アシナガバチは、一度巣を作った場所に再び巣を作ることがあります。駆除後は巣の残骸や痕跡を徹底的に取り除きましょう。
- 巣の破片や糞をきれいに掃除する
- 清掃後、蜂が嫌がる忌避剤を散布する
2. 忌避剤の使用
巣が作られやすい場所には、蜂用の忌避スプレーを散布しておくと効果的です。特に春先から夏にかけて、定期的にスプレーを使うことで巣作りを予防できます。
3. 定期的な点検
春から夏にかけての定期点検が、巣の早期発見につながります。軒下やベランダなど、蜂が巣を作りそうな場所をこまめに確認することで、大きな巣になる前に駆除できます。
まとめ
アシナガバチの巣は、小さいうちに早朝や夜間に駆除することで、安全かつ簡単に対応できます。防護服を着用し、殺虫スプレーで確実に巣を駆除しましょう。巣が大きくなったり、高所にある場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。駆除後も巣の痕跡を取り除き、忌避スプレーを使用することで再発を防ぎ、安心した生活を維持しましょう。