屋根裏にできたスズメバチの巣の危険性と安全な駆除方法
屋根裏は人目につきにくく、スズメバチが巣を作りやすい場所です。巣を発見しないまま放置すると、蜂の数が増え、家族やペットが刺されるリスクが高まります。また、駆除しないと巣が巨大化して取り返しのつかない事態になることも。この記事では、屋根裏にできたスズメバチの巣の特徴、駆除の注意点、安全な駆除方法を解説します。
屋根裏に巣を作る理由とその危険性
1. 屋根裏が選ばれる理由
屋根裏は雨風を避けられ、静かで温度変化が少ないため、スズメバチにとって快適な環境です。人の気配が少ない場所を好む蜂は、屋根裏に巣を作りやすく、一度作り始めると急速に巣が大きくなります。
2. スズメバチの巣の拡大とリスク
巣が小さい段階ではあまり目立たなくても、夏から秋にかけて巣が最大化し、数百匹の蜂が集まるようになります。屋根裏という限られた空間で、蜂が増えると以下のような危険が生じます。
- 天井裏の隙間から室内に侵入するリスク
- 巣の振動や音が家の中まで響き、住環境を悪化させる
- 家族が屋根裏やベランダに出た際に刺される可能性が高まる
- 秋頃は攻撃性がピークになり、巣に近づくだけで集団で襲われるリスクがある
屋根裏にスズメバチの巣があるか確認する方法
1. 羽音や振動を確認する
屋根裏に巣がある場合、蜂の羽音が天井や壁から聞こえることがあります。特に低くブンブンと鳴る音がした場合、蜂の巣の可能性が高いです。
2. 屋根周辺の蜂の出入りを観察する
軒下や屋根の隙間から、スズメバチが頻繁に出入りしている場合、その先に巣がある可能性が高いです。蜂の出入りが増える夏以降は特に注意しましょう。
3. 蜂のフンや巣の痕跡を探す
蜂の巣が近くにあると、天井や壁に黒いシミ(蜂のフン)ができることがあります。また、屋根裏に蜂の巣の破片が落ちていることもあるため、点検時に確認しましょう。
屋根裏の巣を駆除するための準備
1. 防護服の着用を徹底する
屋根裏の巣は蜂が集まりやすく、攻撃のリスクが高いため、専用の防護服を着用しましょう。厚手の服や長袖・長ズボン、フェイスシールドも装着して、刺されるリスクを防ぎます。
- 防護服または厚手の長袖・長ズボン
- ゴーグルやフェイスネット
- 厚手の手袋と長靴
2. 必要な道具の準備
屋根裏の作業では、距離を保ちながら駆除できるスプレーが必須です。また、懐中電灯も準備しますが、蜂は光に敏感なため、赤いセロハンを巻くなどして使用します。
- スズメバチ専用の殺虫スプレー(長距離噴射タイプ)
- 懐中電灯またはヘッドライト(赤いセロハンでカバーする)
- 巣の撤去用のゴミ袋
3. 駆除する時間帯の選択
スズメバチは夜間や早朝に活動が鈍るため、夜間または早朝に作業を行うのが安全です。この時間帯なら、ほとんどの蜂が巣に戻り、攻撃されるリスクが低くなります。
屋根裏のスズメバチの巣を駆除する手順
1. 屋根裏への侵入と状況確認
屋根裏に入る際は、安全のために事前に蜂の出入り口を特定し、スプレーの準備を整えます。侵入するときは防護服をしっかり着用し、逃げ道を確保しましょう。
2. 巣に殺虫スプレーを噴射する
巣から5~10メートル離れた場所から、スプレーを巣全体に向けて噴射します。特に巣の入り口にしっかりとスプレーをかけることで、内部にいる蜂も駆除できます。
- 殺虫剤を巣に向けてたっぷり噴射します。
- 15~30分ほど待ち、蜂の活動が完全に静かになったことを確認します。
- 残った蜂がいないことを確認した後、巣をゴミ袋に入れて密封します。
3. 巣の撤去後の確認
撤去後も、巣の跡に残った蜂が活動することがあります。数日は注意深く見守り、再発の兆候がないか確認しましょう。
業者に依頼する場合3つの判断基準
1. 巣が大きい場合
屋根裏の巣が大きい場合、自力での駆除は非常に危険です。プロの駆除業者は専用の装備と技術を持っているため、安全かつ確実に作業を行ってくれます。
2. 高所作業が必要な場合
はしごや足場を使わないと屋根裏にアクセスできない場合、無理に作業するのは危険です。安全のため、専門業者に依頼するのが良いでしょう。
3. 費用の目安
スズメバチ駆除の費用は、15,000円~50,000円程度が相場です。巣の大きさや場所によって金額が異なるため、事前に見積もりを依頼しましょう。
再発防止のため3つの対策
1. 巣の痕跡を取り除く
スズメバチは、一度巣を作った場所に再び巣を作る習性があります。巣を撤去した後は、痕跡を完全に取り除き、掃除することが大切です。
2. 忌避剤を使用する
屋根裏や軒下には、スズメバチ忌避スプレーを散布しておきましょう。春先から夏にかけて、定期的に散布することで再発を防ぎます。
3. 定期的な点検を行う
春から初夏にかけて、屋根裏や軒下を定期的に点検し、小さな巣を見つけた段階で早めに駆除することが重要です。
まとめ
屋根裏のスズメバチの巣は、人目につかず放置されやすいため、気づいたときには大きくなっていることがよくあります。巣が小さい段階で早めに駆除することが理想ですが、危険を感じた場合や高所作業が必要な場合は、無理をせず専門業者に依頼しましょう。駆除後も、再発防止のための対策をしっかり行い、家族の安全を守る環境を整えることが大切です。