小さいスズメバチの巣の見分け方と安全な駆除方法
スズメバチの巣は、春から初夏にかけて作り始められ、巣が小さい段階で発見できれば、簡単かつ安全に駆除することができます。しかし、巣が成長する前に対処しなければ、巣の大きさが数十センチに拡大し、蜂の数も増えるため、駆除が難しくなります。この記事では、小さいスズメバチの巣を安全に駆除するためのポイントや手順、見つけたときの対処方法を解説します。
小さいスズメバチの巣の特徴と場所
1. 小さい巣の見た目
スズメバチの巣は、ゴルフボールからテニスボールくらいのサイズで作り始められます。外見は薄い紙のような素材で、マーブル模様が特徴的です。初期段階では、数匹の働きバチと女王バチだけがいることが多いため、比較的駆除しやすいです。
- 直径5~10cm程度の球状
- 内部に数個の六角形の巣穴が見える
- 蜂の出入りが少なく、まだ活動が活発でない
2. 巣ができやすい場所
巣が小さい段階では、人目につかない場所に作られることが多く、以下の場所で見つかることがよくあります。
- 軒下や屋根裏:雨風を避けられる場所を好む
- ベランダの隅や植木の中:安全で静かな場所が選ばれやすい
- 物置やガレージ:頻繁に人が出入りしない場所
小さい巣の放置が危険な理由
1. 巣は急速に拡大する
春に作られた巣は、夏から秋にかけて急速に大きくなり、内部の蜂の数も増加します。放置していると、数百匹のスズメバチが巣を守るようになり、非常に攻撃的になるため、早期の駆除が重要です。
2. 刺されるリスクが高まる
蜂の数が少ない段階でも、巣を守ろうとする働きバチが攻撃する可能性があります。特に、小さい巣を知らずに巣に近づいてしまうと、刺される危険があります。
3. 女王バチを駆除できるチャンス
小さい巣の段階で女王バチを駆除できれば、巣が拡大する前に解決できます。女王バチが死ねば働きバチも分散するため、この段階での駆除は非常に効果的です。
小さいスズメバチの巣の安全な駆除手順
1. 必要な道具を準備する
小さな巣とはいえ、刺される危険があるため、以下の装備を整えてから駆除を行います。
- 蜂用の防護服または厚手の長袖・長ズボン
- 厚手の手袋とフェイスネット
- スズメバチ専用の殺虫スプレー(10メートルほど噴射できるものが安全)
- ゴミ袋やほうき、ちりとり(巣の撤去用)
2. 駆除する時間帯を選ぶ
スズメバチは昼間に活発に活動するため、夜間や早朝に駆除するのが安全です。この時間帯は、巣にいる蜂の数が多く、活動が鈍っているため、駆除がスムーズに進みます。
3. 駆除の手順
- 巣から数メートル離れた位置から、スズメバチ専用スプレーを巣全体に向けて噴射します。
- 殺虫剤が巣の内部に行き渡るよう、しっかりと時間をかけてスプレーします。
- 15分ほど待って、巣の中が静まったことを確認した後、巣に近づきます。
- ほうきやちりとりを使い、巣をゴミ袋に入れて密封します。
- 撤去後も周囲に残った蜂がいる可能性があるため、しばらくは注意を続けましょう。
駆除の際の注意点
1. 単独で作業しない
スズメバチの駆除は複数人で行うのが安全です。万が一、刺された場合に備え、すぐに対応できるよう連絡を取り合いながら作業を進めましょう。
2. 防護服の着用を徹底する
小さな巣でも蜂の攻撃は危険です。防護服や厚手の服を着用し、露出部分を完全に防ぐことが大切です。
3. 駆除が難しいと感じたら業者に依頼する
巣が手の届きにくい場所にある場合や、作業が不安な場合は、無理をせず専門業者に依頼しましょう。安全に確実な駆除を行ってくれます。
小さい巣の駆除後にやるべき3つの再発防止策
1. 巣の痕跡をきれいに取り除く
スズメバチは、同じ場所に再び巣を作ることがあります。巣を撤去した後は、巣があった痕跡をしっかり掃除し、周囲を清潔に保ちましょう。
2. 忌避剤の散布
巣を作りやすい場所には、スズメバチ忌避剤を散布しておくと効果的です。軒下やベランダなどの目立たない場所には、定期的に忌避スプレーを使用するのが良いでしょう。
3. 巣の点検を習慣にする
春から初夏にかけて、軒下や物置、屋根裏を定期的に点検する習慣をつけましょう。巣が小さい段階で発見できれば、安全に駆除することができます。
まとめ
小さいスズメバチの巣は、数が少ないうちに駆除することで、トラブルを未然に防げます。女王バチがいるうちに早期発見・早期駆除を行うことで、巣が大きくなるのを防ぎましょう。夜間や早朝に防護服を着用して慎重に駆除を行い、撤去後も忌避剤を使って再発防止策を講じることが大切です。無理な駆除は避け、必要に応じて専門業者に相談することで、安心・安全な生活環境を保ちましょう。