地面にできたスズメバチの巣の特徴と安全な駆除方法
スズメバチの巣が地面にできるケースは珍しくありません。特に、オオスズメバチやキイロスズメバチは、地中や木の根元、古い動物の巣穴などを好んで巣を作ります。巣の存在に気づかず近づいてしまうと、蜂が急に襲いかかることがあり、大変危険です。この記事では、地面のスズメバチの巣の見分け方、駆除方法、注意点を紹介します。
地面にできるスズメバチの巣の特徴
- 巣の場所と見た目
- 巣の入り口は土の穴や木の根元にあります。
- 巣の出入り口は1~2箇所で、蜂が頻繁に出入りするため、地面の一部が柔らかくなっていたり、草がなくなっていることがあります。
- 蜂の種類
- オオスズメバチ:大型で攻撃性が強く、巣を刺激すると集団で襲います。
- キイロスズメバチ:比較的小型ですが、巣の蜂の数が多く、巣が大きくなると攻撃性が増します。
- 活動の時期
- 巣作りが始まるのは春から初夏にかけてですが、活動がピークになるのは夏から秋にかけてです。秋には巣が最大になり、蜂の数も非常に多くなります。
地面の巣を放置するリスク
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刺される危険性
地面の巣は見つけにくく、知らずに巣の近くを歩いたり、草むしりなどで刺激を与えてしまうと蜂が襲ってきます。特に秋は蜂の攻撃性が高まるため、刺されるリスクが増します。 -
巣の拡大
放置すると巣が成長し、蜂の数が増えて駆除が難しくなります。最悪の場合、巣を刺激した際にアナフィラキシーショックなどの重大な健康被害を引き起こす危険があります。
自分で駆除する方法と注意点
自力で駆除できる条件
- 巣が小さい(初期段階)
- 巣が人の出入りが少ない場所にあり、作業時に蜂を刺激しないようにできる
- 防護服や専用の駆除スプレーを使用できる
必要な道具
- スズメバチ専用の駆除スプレー(射程3~5メートル)
- 防護服(長袖、長ズボン、手袋、帽子、ゴーグルなど)
- 懐中電灯(夜間作業用)
- トングや棒(巣の撤去用)
- ビニール袋(巣の処分用)
駆除の手順
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早朝か夜間に作業する
蜂が活動を停止する早朝か夜に駆除するのが最も安全です。 -
巣の入り口にスプレーを噴射
3~5メートル離れた位置から、巣の入り口に向かって駆除スプレーを連続噴射します。蜂が飛び出してこないよう、十分な量をかけましょう。 -
蜂の動きが止まるのを待つ
10~20分ほど待ち、巣から蜂が出てこないことを確認します。動きが止まらない場合は、再度スプレーを噴射します。 -
巣を撤去し、処分する
蜂の動きが完全に止まったら、トングを使って巣を取り除き、ビニール袋に密封して処分します。 -
巣のあった場所を清掃する
巣があった場所をアルコールや洗剤で清掃し、蜂が再び巣を作らないようにします。
自力駆除の注意点
- 巣が大きい場合や、蜂が多くいる場合は自力での駆除は避けましょう。
- 作業中に刺された場合は、すぐに応急処置を行い、重篤な症状があれば救急車を呼びましょう。
業者に依頼する場合
巣が大きい場合や、安全に作業できない場所に巣がある場合は、専門の駆除業者に依頼するのが最も安全です。
費用の目安
- 小規模な巣:10,000円~15,000円
- 大規模な巣や高所作業:30,000円以上
- 業者によっては出張費がかかることもあります。
業者選びのポイント
- 見積もりを複数社に依頼し、料金を比較する
- アフターサービスや保証があるか確認する
- 緊急対応が必要な場合は、対応可能かどうかを事前に確認しましょう
駆除後4つの再発防止策
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忌避剤の使用
巣を取り除いた場所に蜂が戻らないよう、忌避スプレーを撒いておきます。 -
防虫ネットの設置
換気口や建物の隙間に防虫ネットを取り付け、蜂の侵入を防ぎます。 -
庭の管理
草むしりや庭木の剪定を行い、蜂が巣を作りやすい場所を減らします。 -
定期的な点検
春から夏にかけて、家や庭の周りを点検し、巣ができていないか早めに確認することが大切です。
まとめ
地面にできたスズメバチの巣は、知らずに近づくと大変危険です。小さい巣であれば自力で駆除することも可能ですが、大きな巣や安全が確保できない場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが安心です。駆除後も再発防止策をしっかり行い、安全な生活環境を維持しましょう。