とっくり型スズメバチの巣とは?特徴と安全な駆除方法
とっくり型のスズメバチの巣は、蜂の巣の初期段階に見られる特徴的な形です。この巣は、巣作りが始まったばかりの時期に多く見られ、女王バチが1匹で作り始めます。小さいうちなら自力で安全に駆除することが可能ですが、巣が成長する前に対応することが重要です。この記事では、とっくり型の巣の特徴と、安全な駆除の方法、注意点について解説します。
とっくり型のスズメバチの巣とは?
とっくり型の巣は、文字通り「とっくり(徳利)」のように、細長い首と丸い膨らみを持つ形状をしています。これは巣の初期段階で、女王バチが一匹で巣作りを開始したばかりの状態です。
とっくり型巣の特徴
- 大きさ:ゴルフボールからテニスボール大のサイズ
- 場所:軒下、ベランダ、庭木、物置の隙間など人の住む環境に近い場所で見つかりやすい
- 蜂の数:この段階では、女王バチ1匹か数匹の働きバチがいる程度
とっくり型の巣が見つかった段階で早めに駆除すれば、被害を最小限に抑えることができます。放置しておくと、数週間で働きバチが増え、巣もどんどん拡大します。
とっくり型の巣を放置するリスク
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蜂の数が急増する
巣をそのままにしておくと、短期間で働きバチが増え、巣のサイズが大きくなります。蜂の数が増えると攻撃性も高まり、人やペットに危害を及ぼす危険性が高まります。 -
生活圏内でのトラブルが増加
玄関やベランダに巣があると、出入りの際に蜂を刺激するリスクがあります。特に小さい子どもやペットがいる家庭では、刺される危険が高まるため、早めの対応が必要です。 -
成長すると自力での駆除が難しくなる
巣が大きくなると、蜂の攻撃が激しくなり、素人での駆除は非常に危険です。業者に依頼する必要が出てきますが、費用もかさみます。
とっくり型の巣を安全に駆除する方法
必要な道具
- スズメバチ専用駆除スプレー(射程3~5メートル)
- 長袖、長ズボン、帽子、手袋、ゴーグルなど防護服に近い装備
- トングや棒(巣を落とすため)
- ビニール袋(巣の処分用)
駆除のタイミング
- 早朝または夕方が最適です。この時間帯は蜂の活動が鈍く、巣に多くの蜂がいるため効果的に駆除できます。
駆除手順
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準備と安全確認
作業前に駆除スプレーや防護服を準備し、周囲に人がいないか確認します。万が一のため、家族や隣人にも伝えておきましょう。 -
スプレーを噴射
巣に向かって3メートル以上の距離を保ち、スズメバチ専用のスプレーを数秒間連続噴射します。蜂が完全に動かなくなるまで待ちます。 -
巣を取り外し、処分する
蜂の活動が止まったのを確認したら、トングや棒を使って巣を取り外し、ビニール袋に密封します。ゴミとして処分する場合は、燃えるゴミの回収日に出してください。 -
巣のあった場所を清掃する
蜂が再び巣を作らないよう、アルコールや洗剤で巣があった場所を清掃しましょう。
業者に依頼するべき場合
とっくり型の巣であっても、高所にある場合や安全が確保できない場合は、無理をせず業者に依頼するのが安心です。
- 費用の目安:10,000円~20,000円
- 高所作業の場合:30,000円以上かかることもあります
巣を撤去した後の予防策
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忌避スプレーの使用
蜂が嫌がる成分を含む忌避スプレーを、軒下やベランダ、物置などに散布しておきましょう。 -
防虫ネットの設置
換気口や屋根裏など、蜂が侵入しやすい場所には防虫ネットを設置します。 -
定期的な点検
スズメバチの巣作りは春から夏にかけて始まるため、この時期に家の周囲を定期的に点検し、早期発見に努めましょう。
刺されてしまったときの3つの応急処置
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毒を絞り出す
刺された部分を軽く押して毒を出し、流水で洗い流します。 -
患部を冷やす
氷や冷たいタオルで冷やし、腫れを抑えます。 -
医療機関を受診する
アナフィラキシーショックなど、全身の異常が見られる場合はすぐに救急車を呼び、医療機関を受診してください。
まとめ
とっくり型のスズメバチの巣は、巣作りの初期段階にあるため、早めに駆除することが被害を防ぐ鍵です。巣が小さいうちであれば自力で安全に駆除できますが、高所にある場合は無理をせず専門業者に依頼しましょう。巣の撤去後は、忌避スプレーや防虫ネットで再発防止策を講じ、安心できる環境を維持することが大切です。