スズメバチの巣をそのまま放置するリスクと安全な対処法
スズメバチの巣をそのまま放置すると、蜂が増えるにつれ危険性が高まります。巣の放置が許される状況は限られており、適切な時期に対応しないと人やペットが刺されるリスクが増します。この記事では、放置した場合のリスクや駆除が必要なケース、安全な撤去方法を解説します。
スズメバチの巣を放置する3つのリスク
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蜂の攻撃性が高まる
夏から秋にかけて蜂の数が急増し、巣を守るために攻撃的になります。特に巣に近づくと警戒して襲ってくるため、庭や玄関周りの巣は要注意です。 -
巣が大きくなると駆除が困難
巣が大きくなると蜂の数が増えるため、駆除の難易度や費用が高くなります。小さな巣であれば自分で対応できますが、大きな巣になると専門業者が必要です。 -
再利用される可能性
スズメバチは基本的に同じ巣を再利用しませんが、放置した巣の痕跡が残ると、新たな巣作りの対象になることがあります。また、アシナガバチなど他の蜂が再利用する場合もあります。
放置が許されるケース
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冬に見つけた巣
冬になるとスズメバチは死に絶え、巣は空になります。この場合、新たな活動はないため、撤去の緊急性は低くなります。ただし、翌年の再発防止のために早めの撤去が推奨されます。 -
人が近づかない場所にある巣
もし巣が屋根裏や山奥など人の生活圏から離れた場所にある場合、無理に撤去せず放置するのも一つの方法です。巣が成長しても刺されるリスクがなければ、大きな問題にはなりません。
巣を駆除するべきケース
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人が頻繁に通る場所の巣
玄関やベランダ、庭木などに巣がある場合は、早急な駆除が必要です。日常的に人が近づく場所では、蜂に刺激を与えてしまう可能性が高いため、放置は危険です。 -
大きな巣や活発な蜂の活動がある場合
巣が10センチ以上になり、蜂の数が多い場合は、自力での駆除が危険です。このような巣は、専門業者に依頼するのが安全です。
スズメバチの巣の安全な撤去方法
自力で撤去する場合の手順
巣が小さく、手の届く場所にある場合は、以下の手順で駆除を行います。
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駆除スプレーと防護服の準備
専用の蜂駆除スプレーと、長袖・長ズボン、手袋、ゴーグルなどの防護服を用意します。 -
早朝や夕方に作業を行う
蜂の活動が鈍くなる時間帯に作業をすることで、刺されるリスクを減らします。 -
スプレーで蜂を駆除
巣から3メートルほど離れてスプレーを噴射し、蜂を駆除します。蜂が動かなくなるまで待ち、再度確認します。 -
巣を取り外し、処分
巣を棒で落とし、ビニール袋に入れて密閉し、可燃ゴミとして処分します。
業者に依頼する場合
大きな巣や高所にある巣の駆除は、専門業者に依頼するのが安心です。費用は10,000円から30,000円程度が相場で、場所や巣の大きさによって異なります。
駆除後の再発防止策
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巣の痕跡を残さない
巣があった場所をしっかりと清掃し、再発を防ぎます。 -
忌避剤の使用
スズメバチが嫌う成分のスプレーを軒下や庭木に散布して、巣作りを防ぎます。 -
防虫ネットの設置
換気口や屋根裏に防虫ネットを取り付けることで、侵入を防ぐことができます。 -
春から初夏の定期的なチェック
スズメバチの巣作りは春から始まるため、この時期に家周辺を定期的に確認することで、巣が大きくなる前に対応できます。
まとめ
スズメバチの巣は、そのまま放置するか撤去するかを状況に応じて判断することが大切です。人が近づかない場所や冬の空巣であれば放置も可能ですが、玄関やベランダなど日常的に人が通る場所では、早めの駆除が推奨されます。小さな巣であれば自力で対応できますが、大きな巣や高所の巣は無理をせず、専門業者に依頼するのが安全です。駆除後も再発防止策を講じて、安心できる環境を維持しましょう。