スズメバチの巣に蜂がいないときの判断と対処法
スズメバチの巣を見つけたが、蜂がいない場合、それがすでに放棄された巣なのか、あるいは一時的に不在なのかを見極めることが重要です。巣を放置すると、別の蜂が巣を再利用する可能性もあるため、適切な処置が必要です。本記事では、蜂がいない巣への対処法や、安全に撤去する手順を紹介します。
蜂がいない巣の状態を確認する
1. 本当に放棄された巣か確認する
巣が放棄されている場合、以下の特徴があります。
- 蜂の出入りが一切ない
- 巣の外側が劣化してボロボロになっている
- 巣の中に蜂の幼虫やさなぎが残っておらず、空の状態
秋から冬にかけて、スズメバチは繁殖活動を終えると、巣を放棄して死んでしまいます。スズメバチは翌年同じ巣を使わないため、使い終わった巣であれば害はありませんが、早めに撤去したほうが安心です。
2. 一時的に不在の可能性もある
春から夏の繁殖期では、働きバチが餌を集めるために外出している場合もあります。この場合、女王バチや働きバチが夜間や夕方に巣に戻ってくるため、観察する時間帯を変えて確認しましょう。もし巣の周囲に飛び回る蜂を見かけたら、一時的な不在の可能性があります。
巣が空の場合の撤去手順
必要な道具
- 軍手、ゴーグル、長袖、長ズボン(万が一の安全対策)
- トングや長い棒
- ビニール袋(巣の処分用)
- アルコールや洗剤(清掃用)
撤去手順
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早朝や夕方に作業を行う
蜂が戻ってくる可能性を考え、蜂の活動が少ない時間帯に行います。 -
慎重に巣を確認
巣の表面や中をよく観察し、本当に蜂がいないことを再度確認します。 -
トングや棒を使って巣を落とす
巣に直接触れないよう、長い棒やトングを使って慎重に取り外します。 -
巣をビニール袋に密閉
取り外した巣をビニール袋に入れ、しっかりと密封して可燃ゴミとして処分します。 -
巣があった場所を清掃する
蜂が戻ってきて巣を再利用するのを防ぐため、アルコールや洗剤を使って巣があった場所をきれいに拭き取ります。
業者に依頼するべき場合
高所や屋根裏など、手の届かない場所に巣がある場合は無理をせず、専門業者に撤去を依頼しましょう。また、巣が空かどうか自分で判断できない場合も、業者に見てもらうのが安心です。
- 撤去費用の目安:10,000円~20,000円
- 作業時間:1~2時間程度
巣を撤去した後3つの予防策
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忌避剤の散布
巣を取り除いた後、蜂が戻ってくるのを防ぐため、忌避スプレーを散布しておきましょう。 -
防虫ネットの設置
換気口や屋根裏など、蜂が侵入しそうな場所に防虫ネットを取り付けると効果的です。 -
定期的に家周辺を点検する
春から夏にかけて、家の周囲をこまめに点検し、新たな巣作りを早期に発見するようにしましょう。
まとめ
スズメバチの巣に蜂がいない場合、それが放棄された巣か、一時的な不在かを慎重に見極めることが重要です。蜂がいないことが確認できれば、トングや棒を使って慎重に巣を撤去し、再発防止策を講じましょう。高所や安全が確保できない場所に巣がある場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが安心です。