スズメバチの巣が10センチ程度のときの安全な駆除方法

スズメバチの巣が10センチ程度の大きさなら、まだ初期段階のため、蜂の数が少なく攻撃性も低い状態です。この段階で駆除することが、巣が大きくなってからのリスクを防ぐために重要です。今回は、10センチほどのスズメバチの巣を自力で安全に駆除する方法や、業者に依頼する際のポイントについて紹介します。

巣の10センチの大きさはどの段階？

スズメバチの巣が10センチ程度の場合、まだ巣作りが始まって間もなく、女王バチが働きバチを増やしている途中です。この時期の特徴として、働きバチの数は少なく、女王バチ1匹と少数の働きバチがいる程度なので、早期に駆除することで被害を抑えられます。

この段階での駆除のメリット
- 巣が拡大する前なので駆除が比較的容易
- 攻撃されるリスクが低い
- 市販の駆除スプレーで自力で対応できることが多い

10センチほどの巣を自分で駆除する方法

必要な準備と道具

蜂専用の駆除スプレー（射程距離3～5メートル）
長袖、長ズボン、手袋、帽子、ゴーグルなどの防護服に近い服装
トングや長い棒（巣を落とすため）
ビニール袋（巣の廃棄用）

駆除のタイミング

早朝か夕方に駆除するのが安全です。蜂は活動が落ち着いており、巣に戻ってきている時間帯なので、逃がさず駆除できます。
雨の日も蜂の活動が鈍くなるため、駆除のチャンスです。

駆除手順

駆除スプレーの準備
駆除スプレーのノズルを確認し、すぐに使える状態にします。
安全な距離からスプレーを噴射
巣から3～5メートルの距離を取り、巣に向かって2～3秒間スプレーを連続噴射します。蜂が逃げようとするため、しっかりと追いかけるように噴射してください。
蜂の動きが止まるまで待つ
蜂が完全に動かなくなるまで、10～20分ほど待ちます。蜂が飛び回っている場合は、再度スプレーを噴射します。
巣を取り外す
トングや棒を使って巣を落とし、ビニール袋に密封します。巣の残りがないか周辺も確認しましょう。
巣のあった場所を清掃
アルコールや洗剤で巣の跡を拭き取り、蜂が再び巣を作らないようにします。

自力での駆除が難しい場合の業者依頼

巣が10センチほどでも、高所や手の届きにくい場所にある場合、無理をせず専門業者に依頼するのが安全です。また、スズメバチの種類によっては、女王バチが攻撃的なこともあるため、不安があればプロに任せましょう。

費用の目安：10,000円～20,000円
対応時間：1～2時間程度
高所作業や特殊な場所の場合：追加費用がかかることもあります

業者依頼時は、複数の業者に見積もりを依頼することで、適正な料金で対応してもらえます。

駆除後4つの再発防止策

巣のあった場所に忌避剤を使用
スズメバチが嫌う成分を含むスプレーや忌避剤を散布しておくと、再び巣を作られるリスクを減らせます。
防虫ネットやカバーの設置
換気口や軒下などに防虫ネットを取り付け、蜂の侵入を防ぎます。
庭木の剪定や物置の整理
木の枝や物置の隙間など、蜂が巣を作りやすい場所を定期的に点検し、整理しましょう。
定期的なチェック
春から夏にかけて、家の周囲をこまめに確認し、小さな巣を早期発見することが再発防止の鍵です。

刺されてしまった場合の応急処置

患部から毒を絞り出す
刺された場所を軽く押して毒を出し、流水で洗い流します。
冷やして腫れを抑える
氷や冷たいタオルで患部を冷やします。
アナフィラキシー症状に注意
息苦しさ、全身のかゆみ、めまいなどがある場合は、すぐに救急車を呼び、病院で治療を受けましょう。

まとめ

スズメバチの巣が10センチ程度なら、蜂の数が少ないため、自力での駆除も可能です。早朝や夕方など蜂の活動が落ち着いた時間に、安全な距離からスプレーを使って撃退しましょう。ただし、高所や手の届かない場所にある場合は無理をせず、専門業者に依頼するのが安全です。駆除後も再発防止策を講じて、安心して暮らせる環境を維持しましょう。