バッテリー上がりは「空ぶかし」で対応可能?効果的な対処法も
車のバッテリー残量が減ったときには充電が必要です。
エンジンの空ぶかしは、バッテリーを充電する方法の1つとして知られていますが、本当に充電されているのか疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、空ぶかしの効果やそのほかの充電方法について解説します。
そもそも車の空ぶかしとはどういうこと?
車の空ぶかしとは、停止中にエンジン回転を上げることを指します。
車はアクセルを踏むと燃料が送られ、エンジン内で爆発し回転力に変換されます。
この回転力をトランスミッションやシャフトがタイヤに伝えて走行する仕組みです。
アクセルペダルを踏んで回転数を上げても、トランスミッションがP(パーキング)やN(ニュートラル)に入っていると車は動きません。
つまり、空ぶかしをしてもエンジン音が大きくなるだけの状態です。
空ぶかしでバッテリー上がりを解消できる?
結論からいうと、空ぶかしではバッテリー上がりを解消できません。
車のバッテリーは、オルタネーターが稼働し、発電することで充電される仕組みです。
オルタネーターは車が走行しているかどうかに関係なく、エンジンが動いていれば発電します。
バッテリー上がりはバッテリーが完全に放電され、エンジンが起動しない状態なので、空ぶかしもできずバッテリーも充電できません。
ただし、エンジンがかかる状態であれば、空ぶかしでも充電できるため、バッテリー残量が減ってきた場合には空ぶかしを試してもよいでしょう。
空ぶかしの方法
空ぶかしの方法はAT車とMT車では異なるため、それぞれの場合を紹介します。
まず、AT車の場合は次の方法で空ぶかしができます。
1.ギアをパーキング(P)またはニュートラル(N)に入れる
2.サイドブレーキがかかっているか確認する
3.ゆっくりアクセルを踏む
24.,000回転に上がるまでアクセルを踏む(メーターが2を指すまで回転数を上げる)
MT車の場合は次の通りです。
1.ギアをニュートラル(N)に入れるか、クラッチを切った状態にする
2.サイドブレーキーがかかっているか確認する
3.ゆっくりアクセルを踏む
2.4,000回転に上がるまでアクセルを踏む(メーターが2を指すまで回転数を上げる)
どちらの場合も、エンジンが「ヴォーン」とうなる状態までエンジンを回転させるのがポイントです。
空ぶかしをすることで、騒音や排ガスの匂いなど、周囲に迷惑をかける可能性があります。
空ぶかしで充電するのは緊急時のみにおこない、専用の充電器を使用するか、走行して充電するようにしましょう。
空ぶかし以外でバッテリー上がりを解消する方法
バッテリーが完全に放電されている場合は、空ぶかしでは対応できません。
空ぶかし以外でバッテリー上がりを解消する方法を確認しておきましょう。
周りの車に救護してもらう
周りに協力してもらえる車がある場合は、ブースターケーブルを使って車同士を接続しバッテリーに電力を供給することで、すぐに走行に必要な電力を得られます。
緊急時の応急処置としておこなわれることが多いですが、ハイブリッド車など一部の車種では対応できない場合があるため注意しましょう。
ジャンプスターターを利用する
ジャンプスターターとは、車のバッテリーが上がってエンジンが始動しなくなったときに、バッテリーを復旧させるための製品です。
ほかの車に協力が得られない場合でも、ジャンプスターターがあればバッテリー上がりを解消できます。
モバイルバッテリーとして使用できる製品もあるので、非常用として用意しておくのもおすすめです。
ロードサービスを利用する
ブースターケーブルやジャンプスターターが手元にない場合は、ロードサービスを利用するのがおすすめです
JAFなどの代表的なロードサービスでは、バッテリー上がりにも迅速に対応してくれます。
バッテリー上がり以外の緊急時にも対応してもらえるため、万が一の時に備えて加入や登録しておくと安心です。
まとめ
車のバッテリーが完全に上がってしまった場合には、空ぶかしでは対処できません。
今回紹介したバッテリー上がりを解消する方法を参考にして、いざという時のために備えておきましょう。