バッテリー上がり時のケーブルのつなぎ方を間違えるリスクと正しい対処法
バッテリー上がりからの復帰時に使用するブースターケーブルは、つなぎ方を間違えると事故につながります。
間違いに気付かないまま作業しないように、正しい対処法をしっかり覚えましょう。
本記事で解説する内容は以下のとおりです。
・ブースターケーブルを間違えてつなぐリスク
・バッテリー上がり時の正しい対処法
・バッテリー上がりから復帰後にするべきこと
ブースターケーブルのつなぎ方を間違えた時のリスクのほか、正しい対処法や復帰後にすべきことをご紹介します。
ブースターケーブルを間違えてつなげる際のリスクとは？
ブースターケーブルのつなぎ方に間違いがあった場合、重大な事故につながるおそれがあります。
一方、バッテリー上がりを放置するリスクもあるので注意しましょう。
つなぎ方を間違うと火花が飛び散る
ブースターケーブルのつなぎ方を間違えると、端子から火花が飛び散ることがあります。
それだけならよいですが、電気系統が壊れたり、配線が溶けたりする危険があるので注意しましょう。
また、火花が気化したガソリンに引火してしまうおそれもあります。
車両火災が起こる可能性すらあるため、必ずブースターケーブルは正しい順番で接続しましょう。
バッテリー上がりを放置するリスクもある
もしバッテリー上がりを放置した場合、バッテリーの放電が進んでしまいます。
状態がさらに悪化しかねませんので、放置はNGと考えておきましょう。
また、完全に放電されてしまうと、バッテリー自体の劣化が急速に進むおそれもあります。
最終的にバッテリーが駄目になってしまい、新品への交換が必要になるでしょう。
なお、バッテリー上がりを放置しても自然回復することはありません。
状態に関わらず、速やかな充電が求められます。
バッテリー上がり時に取りたい正しい対処法
バッテリー上がりは放置せず、早めに充電することが大切です。
もし車のバッテリー上がりが起きてしまった時は、下記で挙げる対処法を試しましょう。
ブースターケーブルを正しい手順で接続する
自分で対処したい方は、ブースターケーブルを使ってバッテリーを充電しましょう。
先に触れたとおり、つなぎ方を間違えないように注意が必要です。
下記の手順で作業しましょう。
1.故障車・救援車のバッテリーが見える状態にする
2.故障車のプラス端子に赤のブースターケーブルをつなぐ
3.救援車のプラス端子に赤のブースターケーブルをつなぐ
4.救援車のマイナス端子に黒のブースターケーブルをつなぐ
5.故障車のマイナス端子に黒のブースターケーブルをつなぐ
6.救援車のエンジンを始動して数分待つ
7.故障車のエンジンを始動し、ケーブルを逆の順番で取り外す
ケーブルの正しいつなぎ方は、赤（プラス）から黒（マイナス）です。
取り外す順番は逆で、間違えると火花が出るおそれがあります。
対処できない時はロードサービスや専門業者へ相談
自分で対処できない時や、ケーブルの接続に不安がある方は、ロードサービスか専門業者を呼びましょう。
ロードサービスやバッテリー専門業者は、現場まで救援車で駆けつけてくれます。
自分でケーブルや救援車を用意する必要がないため、いざという時は頼りましょう。
なお、バッテリー専門業者に依頼すると費用が発生します。
相談する際は料金を聞いておきましょう。
バッテリー上がりから復帰したら行ってほしいこと
車がバッテリー上がりから復帰した後は、しばらくバッテリーの充電に専念しましょう。
対応を間違えると、再度バッテリー上がりが起きるおそれがあります。
数十分運転して充電する
故障車のエンジンを始動したら、そのまま数十分運転しましょう。
エンジンを始動すると、オルタネーターという部品が電気を発電してバッテリーを充電します。
そのため、バッテリー上がり復帰後はすぐにエンジンを切らず、しっかり充電することが大切です。
個々のケースによりますが、最低でも30分程度の運転が求められます。
もし車の運転ができない時は、1時間程度のアイドリングをしておきましょう。
しばらく電装品の使用を最小限にする
バッテリー上がりから復帰した後、しばらくは電装品の使用を極力控えましょう。
復帰後すぐに電装品を使うと、再びバッテリー上がりが起きる可能性があります。
特にエアコンやヘッドライト、カーオーディオなどは多量の電力を消費します。
バッテリー上がりから復帰したら、これらの使用は控えておきましょう。
まとめ
バッテリー上がりの復帰に便利なブースターケーブルですが、つなぎ方を間違えないように気をつけましょう。
間違いがあると火花が飛び散り、火災が起こる危険もあります。
もしケーブルを使う際は接続順を守り、難しい時はロードサービスなどに相談しましょう。
また、バッテリー上がりから復帰した後はしばらく運転することも大切です。
