車のバッテリー上がりは応急処置で対処!発生する原因やNG行動も
バッテリー上がりは、さまざまな原因で起こります。
ですが、応急処置を知っていれば慌てることはありませんね。
そこで今回は、バッテリー上がりが発生する原因から応急処置の方法まで、まとめて紹介します。
本記事のポイントは3つ。
・バッテリー上がりが発生する原因
・バッテリー上がりが発生した時の応急処置
・バッテリー上がり時のNG行動
分かりやすく紹介していますので、最後までお読みいただき参考にしてください。
バッテリー上がりが発生する原因とは?
原因が無いにも関わらず、バッテリーが上がるということは、ほぼありません。
原因が分かれば応急処置や復旧も比較的簡単です。
バッテリー上がりが発生する原因として、おもなものをいくつかお伝えします。
充電不足
バッテリーに蓄えられている電気は、エンジンをスタートさせるためのセルモーター、パワーウィンドウ、ヘッドライト、カーナビ、カーオーディオなどで使用されています。
一方で、充電はエンジンの回転がオルタネーターに伝わることで発電しバッテリーに蓄えられる仕組みです。
つまり、バッテリーに蓄える電気よりも消費電力が多ければ、バッテリー上がりの原因となります。
バッテリー本体の劣化
車に使用されているバッテリーの耐用年数は、3~5年です。
それを越えて使用し続けると、バッテリー内のプラス極板とマイナス極板が劣化してしまい、十分な性能を発揮できなくなります。
バッテリー液不足
バッテリーの中には硫酸を薄めたバッテリー液が入っています。
バッテリー液が不足してしまうと、化学反応が起きづらくなり、充電や放電ができない状態に。
その結果、バッテリーが上がってしまいます。
これで安心!バッテリー上がりが発生した時の応急処置
バッテリー上がりはいつ起こるか分かりません。
いざという時に困らないよう、バッテリー上がりの応急処置や必要になるアイテムを知っておきましょう。
ジャンピングスタート
故障していない車のバッテリーとブースターケーブルでつなぐことで、エンジンスタートに必要になる電気を分けてもらう方法です。
具体的な手順は以下の通り。
1.バッテリー上がりの車と救援車を近づける
2.ブースターケーブルをつなげる
3.救援車のエンジンをかける
4.バッテリー上がりを起こした車のエンジンをかける
5.ブースターケーブルをつなげた逆の順番で外す
上記の流れでおこなうことで、ジャンピングスタートをおこなえます。
また、ブースターケーブルのつなぎかたは、以下の手順でおこなってください。
1.赤いブースターケーブルをバッテリー上がりを起こした車のプラス端子につなげる
2.赤いブースターケーブルを救援車のプラス端子につなげる
3.黒いブースターケーブルを救援車のマイナス端子につなげる
4.黒いブースターケーブルをバッテリー上がりを起こした車のマイナス端子につなげる
上記の手順でおこなうことで、安全にバッテリーの供給がおこなえます。
ジャンプスターター
バッテリーが上がった際、近くに他の車があるとは限りません。
そういった時に役立つのが、ジャンプスターターです。
事前に充電しておくことで、エンジン始動に必要なエネルギーを取り出せます。
ジャンプスターターは、カー用品店やインターネットショップで、1万円前後で販売されていますので、いざという時のために1台は車に積んでおきましょう。
精製水を入れる
バッテリー液の不足が原因でバッテリー上がりを起こした時は、精製水を入れてください。
精製水とは、ろ過機などでミネラルなどの不純物を取り除いた水のことで、一時的にバッテリー液の役割を果たしてくれます。
精製水はドラッグストアやホームセンターで販売されています。
バッテリー上がり時のNG行動
バッテリー上がりが発生した時は、できるだけ早く修理や交換することが大切です。
バッテリーが上がった時に、してはいけない行動をお伝えします。
放置する
バッテリー上がりが起きた時に、最もしてはいけないのが放置です。
現在の車の多くは、コンピュータ制御によって動いています。
放置し続けると最終的にコンピュータが初期化してしまい、メーカーによる再設定やエラーコードの確認が必要になります。
同じ場所に置いておくことで、タイヤが変形して走行できなくなることも考えられますので、絶対に放置は止めましょう。
すぐにエンジンを切る
ジャンピングスタートに成功しても、すぐにエンジンを切った場合、再びバッテリー上がりを起こす可能性が高いです。
最低でも20分はバッテリーどうしをつないでおきましょう。
その後はアクセサリー類をあまり使わず、30分以上走行してください。
そのまま走行する
一度上がったバッテリーの性能は極端に低下します。
そのまま走行していたら、再びバッテリー上がりを起こす危険も。
ですので、使用から2年以上経過したバッテリーが上がった時は、新品に交換することをおすすめします。
バッテリー上がりの応急処置まとめ
バッテリー上がりの多くは、応急処置することで復活できます。
ただし、すぐにエンジンを切ったり放置することだけは控えてください。
一度でも上がったバッテリーは、早めに交換することをおすすめします。