トイレの詰まりは正しくスッポンのサイズを選ぼう！使い方も解説！

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昔からトイレの詰まりには、「スッポン」が使われてきました。柄の先がラバーの半球になったあの道具は、正式には「ラバーカップ」といいます。水圧を調整してトイレの水を流すものですが、この道具選びにはサイズも重要です。

生活トラブル専門店の駆けつけRUSHで修理を実際に行っている筆者が、実際の経験をまじえて解説いたします。

トイレの詰まりに適切なスッポンのサイズ

スッポンにはいくつかのサイズがあります。まったくトイレの穴のサイズに合わないスッポンを持ってきても、用をなしません。スッポンは、排水溝のサイズに合わせることが重要です。

スッポンは、必ず排水口のサイズよりも大きいものを使用しましょう。排水口のサイズより小さいものでは、排水口を覆って水圧を調整することができません。

よほど大きい排水口でない限り、スッポンのサイズが排水溝より小さいことはないでしょう。判断がつかない限り、大きいサイズのものを選んでおくと問題はありません。

またスッポンには、実は、洋式用と和式用と節水トイレ用の3つのタイプがあります。このタイプを間違えると大変です。

どのタイプも兼用できるものがあるので、それを買っておくと安心できます。ちなみに節水タイプはスッポンに帽子の「つば」のような造作があり、見分けがつきます。

スッポンの使い方はシンプルで、排水口にかぶせて加圧し、少ししてから抜くだけです。これで排水管と便座内の水圧を調整し、上から下へと流れる力を使って、自然に水が流れるようにします。

しかし、そもそも水が流れない理由が水勢とは異なる場合は、スッポンでは解決できないこともあります。排水管の詰まりが異物混入による原因の場合は、別の方途を取らなければなりません。

スッポンを使うときには、まず元栓を閉めます。止水栓を閉めてから、排水口をスッポンで覆います。

そのときに気を付けるのが、なるべく排水口に対して水平にラバーを押し込むことです。水平状態にならなければ、水圧の調整が正しくできません。

またスッポンは感覚的に言うと、押し込むのではなく「引き抜くこと」を意識しなければなりません。押し込んで下へと水を流そうとするのではなく、排水口の中の水を吸い上げるような手つきを意識してください。

2回3回きゅっきゅっと引き抜くように力を入れ、ラバーを浮かせます。そうするときれいに水が流れていくはずです。

このとき、何度も何度も繰り返しラバーを押し付けるのもよくありません。2回3回という適切な回数を守りましょう。

スッポンには、実は、代用品となるものも存在します。それが、どこにでもある2Lほどのペットボトルです。2Lのペットボトルを少し加工してスッポンの代用品として使います。

まずは2Lのペットボトルを用意し、底から5cmくらいの部分で水平にカットします。飲み口の蓋は取り外さず、そのまま、底部を排水口に差し込みましょう。

あとはスッポンと同じ要領です。ペットボトルを上下させて、水圧を抜き上げるように操作します。

うまくいけば、これでうまく詰まり解消して、水を元通り流すことができるでしょう。しかし、ペットボトルでの代用が通じないこともしばしばです。

あくまで不完全な代用品に過ぎず、一切用をなさないこともあります。もともと、ラバーカップが詰まり解消の専用品です。

もちろん詰まりの原因によっては、ラバーカップも使い物になりません。排水管のひどい詰まりは、薬液を注いで異物を溶かすことで解決します。それでも何ともならないならば、プロの水道工事業者に頼るべきです。

トイレの詰まり解消に使うラバーカップは必ず排水溝のサイズに合わせて購入しましょう。使い方は、どちらかといえば排水口の中の水を引き抜くイメージで2回3回と行います。ペットボトルで代用することもできるので、ラバーカップを買う前に試すのもアリです。

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