インロックの正しい開け方を大公開！やってはいけないNG行為も解説
車内に鍵を置き忘れたり、エンジンスイッチに刺したままドアをロックしてしまう状況を「インロック」や「インキー」と呼びます。これが起こると、一時的に車が使えず、慌ててしまうことも多いでしょう。
この記事では、インロックが発生する原因や解決方法、そしてトラブル時に避けるべき行為について詳しく解説します。
インロックが発生する原因とは
なぜ、スマートキーが普及している現代でもインロックというトラブルが発生するのでしょうか。その原因を解明するために、いくつかの要因を紹介します。
・子どもやペットによる誤作動
・スマートキーの電池切れ
・スマートキーの電波障害
子どもやペットによる誤作動
短時間の用事を済ませるために、子供やペットを車内に残して車を離れることがあるかもしれません。その間に子供やペットが偶然ドアのロックボタンを押してしまい、インロックの原因となることがあります。
特に子供は好奇心が旺盛で、普段大人が操作しているスイッチ類に興味を持ち、そのまねをしようとすることが多いです。意図せずに車内で遊んでいる際に、誤ってロックボタンに触れてしまうこともあります。
また、活発なペットが車内を動き回るうちに、偶然ロックボタンを押してしまうことも少なくありません。特に真夏にこのような状況が発生すると、車内に取り残された子供やペットは命の危険にさらされるため、非常に危険です。
スマートキーの電池切れ
スマートキーは、車の近くにキーがあるだけでドアノブを操作してドアの開閉ができる便利なシステムです。しかし、スマートキーの電池が切れてしまうと、この仕組みが機能しません。
スマートキーは、キーから発信される電波を車が受信することでドアの開錠・施錠を行いますが、電池が弱っているとその電波が正しく送信されず車内にキーがあってもドアを解除できなくなります。このため、スマートキー搭載車でもインロックが発生する可能性があります。
スマートキーの電波障害
スマートキーの電池が十分にある場合でも、周囲の環境によってはスマートキーが正しく動作しないことがあります。特に、スマートキーの近くにスマートフォンを置いているとスマートキーからの電波に干渉し、ロックがかかってしまうこともあるようです。
また、放送局や発電所、無線機器などの近くでは、強力な電波の影響を受けやすくなります。これらの電波干渉により、スマートキーが誤作動を起こし、インロックの原因となることがあります。
インロックの開け方
もしインロックが発生した場合、どのようにロックを解除してドアを開ければ良いのでしょうか。具体的な方法を確認しておきましょう。
・スペアキーで開ける
・ロードサービスに連絡する
・鍵の専門業者に連絡する
スペアキーで開ける
インロックが自宅近くの駐車場で発生した場合、自宅に戻ってスペアキーを持ってくれば、自分でロックを解除できます。しかし、自宅から遠く離れた場所でインロックしてしまった場合、スペアキーを取りに戻るのは時間と労力がかかりますが、それでも確実な解決方法です。
ロードサービスに連絡する
スペアキーを取りに戻れない場合やスペアキーを紛失してしまった場合には、ロードサービスを利用する方法があります。JAFの会員であれば、インロックの対応を無料で行ってもらえますが、会員でない場合でも有料で対応してもらえます。
JAF会員でない場合は、加入している任意保険のサービスを確認してみてください。最近では、多くの任意保険に無料のロードサービスが付帯しているため、それを利用すれば費用がかからずに済むケースが多いです。
鍵の専門業者に連絡する
鍵屋はカギの専門家であり、車の鍵を開ける技術と専用の道具を持っているため、迅速に対応してもらえるでしょう。全国各地に鍵屋が存在するため、比較的早く現場に駆け付けてもらえる可能性があります。
料金は業者によって異なりますが、一般的な刻みキーの場合、8,000円程度が相場です。一方、スマートキーやイモビライザー内蔵型のような特殊な鍵の場合、費用は30,000円以上と高額になることが多いです。
インロック時のNG行為
待ち時間や費用を気にして、自分で対処しようとすることもあるでしょう。しかし、専門知識のない人が鍵を開けようとすると、事態を悪化させるリスクが高まります。ここでは、インロック時に避けるべき行動について説明します。
・ピッキングで開ける
・窓ガラスを破壊する
ピッキングで開ける
ピッキングによる解錠は、狭く小さな鍵穴の中でパズルを解くようなもので、誰でも簡単にできるものではありません。無理に試みると、鍵穴内部を破損させてしまうリスクが高く、修理費用が余計にかかることになります。
さらに、ピッキング専用のツールを鍵屋以外の人が所持することは、「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」によって禁止されています。ネットで紹介されているからといって、ピッキング用具を安易に購入することも避けるべきです。
窓ガラスを破壊する
最後の手段として窓ガラスを割ることも考えられますが、緊急事態以外は避けるべきです。たとえば、炎天下で子供が車内に閉じ込められ、救急車の到着が遅れているといった非常に緊急な場合に限られます。
このような緊急性がない場合に、単にドアを早く開けたいからといって窓ガラスを割るのは、非常に危険です。また、窓ガラスを破壊すると高額な修理費用がかかることになります。
まとめ
本来インロックが起きるはずのないスマートキー車でも、状況によっては発生することがあります。鍵は常に身近に保管し、短時間の用事であっても車内に置き忘れないように注意しましょう。
もしインロックが発生し、自力で解決できない場合は、無理をせずにロードサービスや鍵の専門業者に依頼することをおすすめします。
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