マグネットキーはどんな鍵?メリット・デメリットを徹底解説!
マグネットキーという鍵があることをご存じでしょうか。
内部に磁石が仕込まれており、防犯性が高いとされているため、自宅の鍵に使用してみたいと考える方もいるかもしれません。
この記事では、マグネットキーの特徴やメリット・デメリット、交換にかかる費用相場まで詳しく解説します。
マグネットキーの特徴とは?
マグネットキーは、マンションや一戸建て住宅だけでなく、コインロッカーやスーツケース、シャッターキーなどでも広く利用されています。
一般的な鍵によくあるギザギザがなく、代わりに多数の穴がある形状が特徴です。
また、マグネットキーは製造時に高温で焼き固められるため、陶磁器のような丈夫さを備えている点も特徴です。
そのため、曲がりにくくさびにくい性質も持っており、劣化しにくいです。
マグネットキーの仕組み
通常の鍵は、ギザギザとピンの相互関係によって開錠されますが、マグネットキーでは鍵とピンの両方に小さな磁石が仕込まれています。
開錠する仕組みは以下の通りです。
1.キーを鍵穴にさす
2.キーの磁石とピンの磁石が反発したりくっついたりする
3.シャーラインがそろって開錠できる
これらの磁石は、同じ磁極同士が向き合うように配置されており、反作用によりピンが押し上げられて開錠する仕組みです。
磁気配列パターンの特徴
磁極が組み込まれている穴や、組み込まれていないダミーの穴などの組み合わせにより無数の配列パターンを作り出せるため、鍵ごとに磁極の配置は異なります。
このパターンが従来のギザギザの代わりとなるのです。
マグネットキーのメリット・デメリット
マグネットキーの導入を検討するためには、メリットとデメリットを把握しておくことが重要です。
具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのか確認しておきましょう。
マグネットキーのメリット
マグネットキーのメリットは、主に高い防犯性と耐久性です。
鍵の磁極パターンと鍵穴内の磁極パターンが一致することで解錠できる仕組みにより、ピッキングは極めて困難になります。
また、N極とS極の組み合わせにより無数の磁極配列パターンが作り出されるため、簡単にコピーを作製できません。
これにより、不正な開錠をほぼ不可能にします。
さらに、マグネットキーは磁器の一種であり曲がりやさびが起きにくいため、経年劣化にも強いです。
マグネットキーのデメリット
マグネットキーは、高い防犯性がある一方で、合鍵の作成が難しい点がデメリットです。
磁気配列パターンを解読し、それを鍵に組み込む作業は、専門の業者に委託する必要があります。
このため、合鍵作成には時間と費用がかかります。
さらにピッキングが困難なため、鍵を紛失した場合でもほかの鍵で開けることが難しく、解錠してもらえる業者を探すのが難しくなるかもしれません。
マグネットキーの複雑な構造に慣れていない業者は、対応を断る可能性もあります。
また、仮に開けることができた場合でも、高額な料金を請求される可能性があります。
マグネットキーへの交換にかかる費用相場
一般的なディスクシリンダーキーの交換費用は、業者によって異なりますが、おおよそ1万円前後です。
一方でマグネットキーの場合は、その複雑な仕組みから導入費用が一般的な鍵よりも高くなる傾向があり、相場としては20,000円~50,000円程度とされています。
加えて、マグネットキーの製作工程が特殊であるため、どの業者でも見積もりを出すまで費用が確定しません。
そのため、マグネットキーを導入したい場合は、鍵の交換や取り付けを専門とする業者に相談することが重要です。
まとめ
マグネットキーは高い防犯性を持ち、ピッキングや複製が難しい特殊な鍵です。
ただし、その特殊性から合鍵の作成には専用機器が必要であり、料金も高めです。
また、一部の業者では合鍵の制作を受け付けていない場合もあります。
マグネットキーの交換を検討する際には、事前に見積もりを取り、慎重に検討しましょう。